TL;DR
Kaigi on Rails 2021 で、imaharuさんが発表されたアーカイブを見てください。That's all.
真の要求を捉え、データベース設計に反映させた話 by imaharu - Kaigi on Rails 2021
「具体的にあった要求を深掘りをして実装に進んでいるお話」が聞けるので最高です。*1
「〇〇が欲しい」のリクエストをそのまま飲み込まない という話
何かサービスを作っていて、利用者側に意見を聞いたとき、こう言われたとします。
- 「このボタン押すとすぐ保存されてほしい」
- 「ここの文字色は赤色がいい」
- 「この画像サイズをもう少し小さくしてほしい」
かなり具体的な要望です。これらをそのまま飲み込んで、さっと実装するのは簡単でしょう。しかし、サービスづくりの時は一歩立ち止まり、さらに深掘りしてください。利用者からはおそらくもっと本質的な要望を聞くことができます。
- 「なぜそのボタンを押したら保存されてほしいと思ったんですか?」 → ボタンを押した後のプレビューが壊れていて今使い物になっていない。面倒だからすぐ保存してほしい。
- 「なぜその文字色を赤色にしたいと思ったんですか?」 → 文字列が表す注意書きを無視する利用者が多いため、不正なデータが増えて困っている。
- 「なぜその画像サイズを小さくしたいんですか?」 → モバイルで見たときに崩れてしまうから。
サービスの実装側としては、利用者から出た提案よりももっと根本的な解決を思いつけるのではないでしょうか。プレビューは修理し、不正データにはバリデーションを設け、モバイル対応の見栄えを調整すれば解決できそうですね。
利用者から超具体的な提案があった時は、すぐに飛び付かず、その本質を見逃さないように注意していきたいところです。
先日、「話を聞き出す」ことの必要性を共有したくて「顧客が本当に必要だったもの」の画像を引用してみました。
実装側・顧客側・ほか、関係者でお互いに必要なものを深掘りしておかないとこうなっちゃうんですよね。切ないですね。
ふとブログ書こうかなと思ったとき、すでにこの話について昨年のアドベントカレンダーで書こうか書くまいか悩んで下書きになっていたものを見つけたので書き直しました。
そもそもですが Kaigi on Rails 2021 の imaharuさんの発表を聞いたときに「そう!そうなんですよ!!」と感銘を受けて下書きしたものでした。
過去の発表がいつでも見れる時代、便利で素晴らしい〜。
*1:※本当は2021年のアドベントカレンダーでこの発表に感動したんだという趣旨でこのブログ記事を書こうかなと思ってたけど、ボーッとしてたら枠が埋まったので機会を失っていた。ほんとです。あっという間に半年くらい経ちました。時間って怖いですね