よもやま話β版

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困難(diff)は分割せよ

中学時代に国語の授業で習った『握手』という短編小説がある。(著 井上ひさし氏 収録本:講談社文庫『ナイン』Amazonリンク)

「仕事がうまく行かないときは、このことばを思い出してください。『困難は分割せよ』。焦ってはなりません。問題を細かく割って一つ一つ地道に片付けて行くのです。ルロイのこのことばを忘れないでください」

十数年経った今でも、この文章が頭の中に強く残っている。

プログラミングしていると止むを得ず巨大なPullRequestを作ってしまうことがある。何百行の+-を含む File changed タブの中身はなかなか壮絶である。そういう時は、機能の中でユーザに隠して先にリリースできる部分が無いか検討することにしている。 例えば新機能だったら、画面の動線を貼らない状態で先にリリースしたり、機能置換の場合は古い機能を消す作業は後回しにして、置換後の受け皿となる機能が実は裏で動いている...といった形にする、といった具合だ。 多分いろんな現場でよく取られている手段なのかな?とは思っている。

難しい大きな問題にぶち当たったときは、困難を解決可能なレベルまで細かく千切っていくと、案外なんとかできることが多い。そんな事象に出会う度、自分の脳裏でルロイ先生が『困難は分割せよ』と囁いてくれるのであった。